『月夜遊女』
たった一日、一回だけの贅沢なお芝居です。しかも琵琶付き。しかも能楽堂。早いもの勝ちかも。 泉鏡花は、そこそこ読んだことはあったんですが、『月夜遊女』は知らなかったです。まぁへんてこりんなお話です。アンコウ、魚のアンコウの腹からドロドロドロ〜っと煙とともに出てきたのがなんと遊女。入るわけないっていうのは置いといて、発想が自由。泉鏡花は高野聖なんかも不思議なんですが、飛び抜けてぶっ飛んでます。泉鏡花って『義血侠血(瀧の白糸)』みたいな不思議の全くない普通の面白い小説も多いから、余計興味沸きますね。無名塾の平井真軌、円地晶子の二人芝居です。ぜひに〜! 表参道駅すぐ。ぜひに〜!
2025年11月23日(日・祝) 銕仙会能楽研究所
『11ぴきのネコ』
井上ひさし先生は、ひょっこりひょうたん島で熊倉さんと出会い、聞くところによると、NHKのエレベーターの中で「うちのお芝居書いてみ〜ない〜(モノマネしてください)」と熊さんに誘われたところから劇作家人生が始まりました。座付作家としてテアトル・エコー所属になったんです。なので、今でこそ井上ひさしといえばこまつ座ですが、半世紀前はテアトル・エコーが主戦場だったわけです。その初期の熱い時期の作品一つが『11ぴきのネコ』。馬場のぼる先生の絵本で有名な11匹ですが、11匹の猫が出てくる以外は全く別のお話。設定だけお借りして全くオリジナル。共通点としては勇気を抱いて立ち向かうっていうところでしょうか。実は絵本は『11ぴきのねこ』ですが、舞台は『11ぴきのネコ』、猫がカタカナです。 それから今回は先輩がお二人助っ人参加してます。養成所2期生の小宮孝泰さんと3期の田中真弓さん。大活躍されてる二人が加わってどんなネコになるんでしょうか、興味津々です。気になった方も、全く気にならないただのネコ好きも、ぜひ!
『等伯』
長谷川等伯(1539~1610)は能登七尾出身です。2025年の秋には七尾美術館で国宝の松林図屏風の展示がありました。等伯きてます。それでなのかはわかりませんが。3月に能登演劇堂で『等伯』が上演されます。3月には演出の仲代さんは93歳。もはや存在が国宝級です。主要メンバーは一緒ですが、今回1年生も抜擢されてます。それも楽しみですね。